【Blender】ミックスシェーダーとテクスチャーペイントによる傷、削れ表現

Blender 2.8のミックスシェーダーの機能を使う事で、塗装が剥がれている様子や傷、削れ等の表現を行う事ができます。テクスチャーペイントと合わせる事でより自然な2層の表現が可能となっているので、今回はミックスシェーダーとテクスチャーペイントを合わせた使い方を見ていきたいと思います。
ミックスシェーダーノードでシェーダーを合成する
例えば金属を表現するシェーダー、オレンジ色の塗装を表現するシェーダーと二つのシェーダーを用意した場合、ミックスシェーダーノードで二つのシェーダーを合成する事ができます。
金属のシェーダー

オレンジ色のシェーダー

ミックスシェーダーで混ざった状態

ミックスシェーダーノード
ミックスシェーダーノードには係数があり、この値でどちらのシェーダーの影響強いかが決まります。例えば係数が0の場合は金属、1の場合はオレンジになります。


ここで、ミックスシェーダーの係数にテクスチャーのベースカラーを使用する事で、テクスチャーペイントで黒く塗った箇所は金属、白く塗った箇所はオレンジといった状態にできます。

この方法を利用して、テクスチャーペイントで塗装が削れ内側の金属がむき出している状態を表現したいと思います。
テクスチャーペイントでミックスシェーダーの係数を制御する
先程ミックスシェーダーの係数にノードを接続したテクスチャーを、テクスチャーペイントで塗って行く事で部分的に金属、オレンジといった風にしていきます。
係数が0で金属、1でオレンジだったので、テクスチャーペイントで塗るカラーが黒い場合は金属、白い場合はオレンジとなります。

テクスチャペイントのバンプで見た目を整える
テクスチャペイントのバンプで金属が見えている箇所が、凹んで見えるように塗ってみます。こうする事でオレンジ塗装の内側の金属が見えている表現になります。

まとめ
ミックスシェーダーを使用する事で、二つの異なるシェーダを組み合わせる事ができ、ミックスシェーダーの係数にテクスチャーペイントのベースカラーを使用する事で塗り分ける形でシェーダを部分的に切り替える事ができました。
この方法で、ベースカラーの上に汚れのシェーダーを足したりと、さらに自然な表現の幅広がるのではないでしょうか。

ディスカッション
コメント一覧
「ミックスシェーダーとテクスチャーペイントによる傷、削れ表現へ」につきまして、大変わかりやすく拝見しました。「テクスチャペイントのバンプで見た目を整える」のところでつまづいております。テクスチャペイントのバンプで金属が見えている箇所が、凹んで見えるように塗ってみます。のところのやり方をご教授いただきたくメールしました。お願いいたします。
バンプマップを含む、テクスチャーペイントの基本的な方法に関してはこちらの記事になります。
ー 【Blender】Blender 2.8におけるPBRテクスチャーペイント ー
ピンバック & トラックバック一覧
[…] ー ミックスシェーダーとテクスチャーペイントによる傷、削れ表現へ ー […]